風俗営業許可申請が通らなかったケースとその解決策
磯部 央顕
風俗営業許可が通らなかったケースとその解決策について詳しく解説します。これからキャバクラやスナック、コンカフェなどの営業を検討している方々にとって非常に重要な内容ですので、ぜひ参考にしてみてください。以下に代表的なケースとその対処法を紹介します。
1. 必要書類の不備
ケース
- 書類が一部不足している、記載内容に誤りがある、あるいは書式が最新でない場合。
- 住民票や法人の登記事項証明書が期限切れのもの(取得から３か月過ぎている)を提出した。
解決策
- 書類の再確認
提出前に必ず最新の必要書類リストを確認。所轄の警察署や専門家にチェックを依頼するのが確実です。 - 書類の期限管理
許可申請に必要な書類は発行日から３か月以内のものに限られるため、早めの取得を心がけましょう。 - 行政書士に依頼
風俗営業に特化した行政書士にサポートを依頼し、書類作成や確認を徹底します。
2. 営業所の立地が基準外
ケース
- 営業所が学校や病院などの保全対象施設から規定の距離を保っていない。
- 地域の用途地域（住居専用地域など）に違反している。
解決策
- 事前調査の徹底
営業予定地が基準を満たしているか、役所の都市計画課に問い合わせるなどして事前に確認します。 - 別の物件探し
条件を満たさない場合は、基準をクリアできる物件を改めて探しましょう。 - 専門家の助言
立地調査に詳しい行政書士や不動産業者に相談することで、早期解決が期待できます。
3. 申請者や役員の欠格事由に該当
ケース
- 申請者が過去に犯罪歴を持っている場合。
- 申請者が成年被後見人や被保佐人に該当。
解決策
- 欠格事由を確認
自身や役員、風俗営業管理者が欠格事由に該当していないか、事前に確認することが重要です。
欠格事由についてはこちらをご覧ください→人的欠格事由 - 役員の入れ替え
該当者がいる場合、役員構成を変更して再申請を検討します。 - 専門家と相談
複雑なケースでは、行政書士などの専門家と相談し、別のアプローチを探ります。
4. 図面や店舗構造の問題
ケース
- 店舗の見取り図や配置図が警察の基準を満たしていない。
- 照度の基準が規定外である。
解決策
- 図面作成のプロに依頼
見取り図や配置図は専門家に依頼し、法令を遵守した内容で作成します。 - 設備の改修
基準に合致するように店舗を改修します。たとえば、照度の高い照明設備の設置、客室内の見通しを妨げる障害物の撤去、客室面積の基準をクリアするため客室を拡張するなど。 - 警察と事前相談
店舗の計画段階で警察署に相談し、指摘事項を事前にクリアにしておきます。
5. 提出後の警察のヒアリングで問題が発覚
ケース
- 申請内容に矛盾があり、警察からの追加質問やヒアリングで不審を抱かれる。
- 運営方針や営業内容が明確でない。
解決策
- 申請書類の一貫性を確認
提出前に内容を見直し、矛盾や曖昧な表現がないかチェックします。 - ヒアリングの準備
どのような質問が想定されるか事前に準備し、スムーズに対応できるようにします。 - 専門家の同席
行政書士にヒアリングへの同席を依頼し、スムーズな対応を図ります。
まとめ
風俗営業許可が通らなかった理由を正確に把握し、迅速に対処することが成功への鍵です。行政書士に依頼することで、手続きや対策を効率的に進められるため、専門家のサポートを活用することを強くおすすめします。
お問い合わせ先
ＴＥＬ ０３－５９９２－６２０５
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